ダイヤモンドルースとは、指輪などのジュエリーに加工されていないダイヤモンドのみの事を指し英語では「loose stone(ルースストーン)」、日本語では「裸石(はだかいし)もしくは(らせき)」と呼びます。
もちろんダイヤモンドだけでなく、下記で紹介する誕生石のように、エメラルドルース、ルビールース、サファイアルースなどすべてジュエリーに加工される前の石のみの状態はルースと呼ばれます。ちなみにですが、誕生石は1種類だけではなく2種類の石の月もございます。
このように並べてみると、とてもカラフルで綺麗です。これらの石を使ってオーダーメイドでジュエリー作品を作るのは如何でしょうか?年代問わず自分へのご褒美や記念の宝物として作成する方や大切な人への贈り物を制作する方も多くいらっしゃいます。
ルースだけでも美しくジュエリーボックスなどでコレクションをし見て楽しむ事もできますが、ルースだけでは身に付けて楽しむ事はできません。
是非、お気に入りのルースを見つけて、ジュエリーに仕立ててみては如何でしょうか?
デザインを選ぶ楽しみも加わり、既製品では味わえない満足感と高揚感を得られる事と思います。
オーダーメイドでも、ジュエリーという視点から見ればいろいろございます。指輪、ネックレス、ペンダント、ブレスレット、イヤリング・ピアス、アンクレットなどです。ルース選びをする前に、この中からご自分の欲しいものをひとつ選択します。もちろん予算がたくさんある人は数種類の作成もありです。
では、仮に指輪を選択したとしましょう。指輪でも、使用目的や用途によってたくさんの形がありますので、それらを考えます。使用目的とは、普段の重ね付け、ピンキーリング(恋愛成就のため)、チャームリング(お守り用)、パーティー用、冠婚葬祭用、ファッション用などです。
形とは、オーソドックスなストレート、S字に波をうったようなウェーブ、シャープな印象を与えるV字型。他にも大きなダイヤモンドをセンターに据えるソリティアリング、小さいダイヤをリングの回りをグルリと飾るフルエタニティリング。その半分のハーフエタニティリング、3つのリングが重なったトリニティリング、金属の圧力によって固定されているテンションリングなどです。オーダーメイドならは自由ですからこれらにあてはまらない種類もたくさん考えられます。
迷われたら、シンプル、エレガンス、ゴージャスの中から選択し、カタログなどを見ながらジュエラーに相談されるほうがよいでしょう。
※ エタニティリングについてのオーダーメイドについての記事は下記をご覧ください。
次にリングの素材を検討します。素材には、プラチナ(Pt)、ホワイドゴールド(WG)、YGはイエローゴールド(YG)、ピンクゴールド(PG)などがあります。
プラチナは、純度の違いでPt1000、Pt950、Pt900、Pt850などがございます。Pt1000は柔らかく強度がないため指輪などの素材には不向きです。そのため一般的には結婚指輪や婚約指輪は950または900が使われます。950と900の違いですが、900のほうが軽くて強いです。お値段的には純度は950のほうが高いので900よりも高くなりそうですが、そうではありません。その理由としては、プラチナ900の場合、90%がプラチナで残りの10%はパラジウムという貴金属を混ぜた合金なのですが、このパラジウムが金より高く8500円/g(2021年10月現在)もするからです。なので、950よりもパラジウムが多い分高くなるのです。
海外の基準ではPt950以上しかプラチナとして認められていない為に、エタニティで使用するプラチナはPt950以上の海外基準に合わせ、加工に高い技術を要する最高級のハードプラチナPt950を使用しています。
プラチナは金よりも高いというイメージがあります。確かに貴金属相場の国内価格では、2002年から2009年までは金に比べてプラチナの方1.5倍から2倍くらい高かったですからそのようなイメージはあるでしょう。
しかし、現在(2021年10月)のプラチナ価格は、1グラム当たり4,100円。金は1グラムあたり、7,200円ですから、逆転して金のほうがだいぶ高くなっています。
それなら金ではなくプラチナ素材のリングのほうが安く作れると思いますよね。ところがです。金のリング素材は24金ではなく18金になります。18金は金の含有量が75%、他に銀や銅、亜鉛、パラジウムが混ぜられます。そのため、概ね同じ物を作った場合、プラチナのほうが若干高くなるくらいです。この点は、相場や作る物によってなので、そんなに差は出ない感じになります。
プラチナは金に比べ産出量で1/15しかありませんから、再び、プラチナのほうが高くなるとも限りません。そう考えるならばプラチナはお買い時とも言えます。
18金よりもPt950の方が比重が重いです。体積は、金1㎤ < プラチナ1㎤ です。詳しくは、K18が1g/1Cm3(比重値)あたり、約15前後。Pt950は約20です。つまり同じ体積のものではプラチナの方が重くなりますので、18金よりもプラチナの方が重厚感はあります。
ちなみに厳密に言いますと、キャスト(鋳造)の段階でも、同じ原型を使用してプラチナと金のそれぞれの製品を作ると金属の性質により金の方が2%ほど小さくなります(この場合は体積が2%ほど小さくなるの意味です。)ので、私は金製品を作る際は原型を2%大きく作る様にしています。
また、さらに厳密に言いますと、仕上げの段階で磨く作業があります。この磨く際にもプラチナより金の方が減り易く、未熟な職人の場合、同じ物を作っても減り易い分、重さだけでなく形が変わってしまう事さえあるのです。
ピンク、イエロー、ホワイトゴールドは、いずれも18金です。先ほども示しましたが、18金は金の含有量が75%、他に銀や銅、亜鉛、パラジウムです。金以外の銅よりも銀の割合を多くすればイエローゴールド。銅の割合を多くすればピンクゴールド。パラジウムを多くすればホワイトゴールドになります。
ホワイトゴールドについては、白く見せるためにロジウムメッキが施してあります。そのため使用状況や年数にもよりますが、メッキがはがれてしまいますので注意が必要です。ちなみに以前はニッケルメッキだったのですが、金属アレルギーの関係で現在では使われていません。
【参考】:K18(18金)は金75%と先ほど説明を致しました。純金はK24(24金)です。K18の18は24の75%つまり24x0.75=18の意味で、日本国内は「K18」の刻印が一般的ですが、「750」と刻印が入る場合があります。海外の場合は「750」の方が一般的です。
安価に見せかける商品でよく9金(K9)や10金(K10)など見かけたこともあるかと思います。人によっては金だから!と思い安く買えたと喜んでいる方々もいると思いますが、実際にはK9は37.5%、K10は42%しか金を含んでおらず、残りは銅や銀などです。金製品が安く買えた!と思ってもそれなり・・・・と言う事です。
価格には理由があるのです。チープな物を立派な物に見せかけて売っていると言う訳です「宝石屋あるある」でした。
プラチナや金は金属アレルギーをお起こしにくい物質です。しかしながら、プラチナ950や900、あるいは18金は合金なので、アレルギー反応が起こる場合もございます。また金属アレルギーは、今まで何ともなくても長年身につけることによって出てくる場合もあります。
アレルギーを調べる方法としては、金属パッチテストがあります。このテストを行っている歯科医院や皮膚科クリニック等で保険診療で受けることができます。一般的には試薬の付いたテープを背中に貼って2日目、3日目、7日目に反応を確かめます。
しかしながら、プラチナにしても18金にしても合金であり、メーカーによって混合比率はまちまちです。その全ての合金を使ってテストするわけではありませんので、その点は含み置いておく必要があります。
オーダーするものが決まり、続いてリング素材、リング枠が決定しましたら、次はいよいよ「ルース」の選択です。
※ルースが先でも問題ありません。
考えられるのは、3パターンです。
例えば、ダイヤモンドルースにしたとしましょう。ここで決めることは、ダイヤモンドの形状やランクです。主な形状としては、8つほどあります。一番人気があるのが、最も美しい輝きを放つラウンドブリリアントカットです。しかし同じ大きさで比べる(グレードは同じとする)と他の形状よりもお値段は高くなりますので、他の形にして大きくするとか、指が長くほっそりと見えるものにする選択肢も考えられます。
58面体から最も美しい輝きを解き放つのが特長で、誰もが知る、最も有名なカットです。
ダイヤモンドがカラットの割に大きく見えるのが特長で細長いマーキーズは指を細く長く見せます。
ラウンド型に近い美しい輝きを持ち、マーキーズ型と同様に指を細く長く見せる効果もございます。
涙の形にも見えることからティアドロップとも呼ばれ、細長い形は指を細く見せます。
ハートは愛の象徴でありホットする安心感があります。独特な形が人目を引き世代問わず人気です。
四角い形でテーブル面が大きいのが特長です。縦と横の長さの比率は様々で独特な輝きを放ちます。
四角い形で角が尖っているのが特長です。正方形や長方形があります。婚約指輪にも好んで使われます。
エメラルドカットと似ていますが、テーブル面などのカットが異なり深い輝きを持っているのが特長です。
ダイヤモンドはランクが高いほど輝きも美しいです。しかし上を見ればきりがないですし、ご予算もあるわけですから、その範囲内で最大級輝きが美しいものを選択します。こちらの選択については、大きさも含めてジュエラーと綿密な相談が必要です。
ダイヤモンドのお値段について少しふれますと、大きさや重さだけで値段が決まっているのではありません。透明度や色、カット、シンメトリーなどの評価基準があり、これらのグレードによってお値段も大きく変わってきます。
色に関しては、グレードの高い無色透明なD等級のものから徐々にグレードが低くなる淡い黄色のZ等級までがあります。またそれ以外のファンシーカラーダイヤモンドといってピンクや紫、黄色、緑、ブルー、黒、白などの天然色のダイヤモンドもございます。さすがにピンクやブルーのファンシーカラーは貴重なものなので相当お高くはなります。ここですべては説明できませんので、ダイヤモンドについては下記のリンク先でご確認ください。
完成イメージを持っていればいいですが、複雑な作品となるとそうでない場合があります。その場合には、デザイナーが、3Dなどで試作モデルを作って見せていただけるので安心です。
自分へのご褒美として、ジュエリーのオーダーメイドを選択。しかもルース選びから始める。ジュエリーでも指輪やネックレス、イヤリング、ブレスレットなどがありますからこの中から何を作るのか。そしてリング枠などをどうするのか決定する。次にルースを選び、形状やランクを決定。最終的なデザインを決めて発注となります。いろいろ決定しないといけないので時には迷いも出てくるでしょうが、ジュエラーやデザイナーにいつでも相談できますので心配はいりません。
完成品が出来上がってきたときには、自分でデザインした作品という自信や愛着、たくさん思考した分、生涯忘れることのない自分へのご褒美となることは間違いありません。
当社では、デザインそのまま、あるいは少しアレンジを加えるなどのセミオーダーメイド、またはフルオーダーメイドにて自由にご注文いただけますのでご検討ください。
また、デザイン・企画・製作・販売を全て自社で行うため、特別な代金を頂く事はございません。ダイヤモンドの買付も他社では真似ができない工夫をしておりますので、ワンランク上の石を選ぶことを可能にしています。ご来店いただきお確かめいただければ、このことにご納得、そして満足いただけることでしょう。
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