ダイヤモンドは、「大きさが同じで色見も変わらないなら値段はそれほど変わらないのでは・・・」と思っていませんか。ところが、そうではありませんよ・・・。
ダイヤモンドには形(シェイプ)があり、それによってもお値段はかなり違っているからです。そこで、タイトルの中の「1カラット」、「グレード」、「形状(カット)」についてそれぞれご説明し、最後にラウンド・ブリリアントカットの「価格」を100として他の形(カット)を100分率で比較してみましたのでご覧ください。

Ⅰ:1カラットとは?

まず、「1カラット」ですが、カラットとは大きさではありません。重量のことで1カラットは0.2グラムになります。
大きさ的には、後に説明しています形状によって同じ重さでも大きさが違ってきますので、一概に何ミリとは申し上げられませんが、ラウンド・ブリリアントカットならば以下の「ツール」にて参考として大きさがご確認いただけます。

ダイヤモンド画像が2つありますので、その下にありますサイドバーを左右にずらせばカラットによってダイヤモンドの大きさが変わりますので、比較して見ることもできます。最小は0.1カラット、最大は5カラットまでご確認いただけます。

Ⅱ:グレードとは

次にグレードについてですが、日本語で表せば「等級」です。カラー(色の度合い)、クラリティ(透明度)、カット(輝きや美しさを評価)の3つそれぞれにグレードがあります。
鑑定されているダイヤモンドは検査した結果のグレードをレポートにします。それによって、どのグレードに認定されているのかわかるようになっています。カラットが大きく、他3つのグレードがすべて高ければ大きく美しい輝きを持つダイヤとなり、それ相当なお値段になります。

4Cの詳細については、こちらの記事をご覧ください。

Ⅲ:ダイヤモンドの形状(シェイプ)とは

次いで今回のテーマで大事な「形状」についてです。
市場で販売されているダイヤモンドには、たくさんの形(シェイプ)があります。
「形」といってもよくわからないでしょうから下に3つ見本を載せました。
左からラウンド・ブリリアントカット、真ん中はプリンセスカット、右側はハートシェイプカットのダイヤモンドを使用したエタニティリングです。丸い形や四角、そしてハート型で違いがわかるかと思います。

ピンンクゴールドの爪留め・ラウンド・ブリリアントカット
ラウンドブリリアントカットのダイヤを使用したエタニティリング
レール留めされたエタニティリング・プリンセスカット
プリンセスカットのダイヤモンドを使用したエタニティリング
3.5カラット、イエローゴールドのフルエタニティリング
ハートシェイプカットのダイヤモンドを使用したエタニティリング

上の形も含めて、他の形をご紹介します。左下にラウンドブリリアントカットがございますが、それ以外をまとめてファンシーシェイプカットと言います。

ラウンド・ブリリアントカット

ラウンドブリリアントカット

58面体から最も美しい輝きを解き放つのが特長です。そのために最も人気が高い形です

マーキーズカット

マーキーズブリリアントカット

ダイヤモンドがカラットの割に大きく見えるのが特長です。また細長いマーキーズは指を細く長く見せます

オーバルカット

オーバルカット

ラウンド型に近い美しい輝きを持ち、マーキーズ型と同様に指を細く長く見せます

ペアシェーブカット

ペアシェィプカット

涙の形にも見えることからティアドロップとも呼ばれ、細長い形は指を細く見せます

ハートシェイプカット

ハートシェイプカット

ハートは愛の象徴であり、ホットする安心感があります。独特な形が人目を引き若い世代に人気があります。

エメラルドカット

エメラルドカット

四角い形でテーブル面が大きいのが特長です。縦と横の長さの比率は様々で独特な輝きを放ちます。

プリンセスカット

プリンセスカット

四角い形で角が尖っているのが特長です。正方形や長方形があります。婚約指輪にも好んで使われます。

ラディアントカット

ラディアントカット

エメラルドカットと似ていますが、テーブル面などのカットが違います。深い輝きを持っているのが特長です。

ここに掲載したのはほんの一部の形状です。これらは、もちろん最初からこの形をしているわけではありません。きらきら輝くダイヤモンドの形になる前は原石ですからね・・・。

ここでダイヤモンドになるまでの作業工程について簡単にご説明いたします。

原石からダイヤモンドを切り出すためにマーキング(印)を付けていきます。どうすれば無駄なく複数の価値ある形のダイヤモンドを取り出すことができるのか、マーキングをするのです。この作業次第で美しさと市場価値が決定されますのでとっても重要な工程ですから熟練工が行います。

そのマーキングに沿って次の作業となるソーイング(裁断)、あるいはレーザーによるカットを行います。さらにそこから形を整える作業のブルーティング(あら削り)をし、そしてダイヤを輝かせるためにポリッシング(研磨)を行います。ポリッシングは、ラウンド・ブリリアントカットでしたら最初の8面は機械で行いますが、残りの面は手作業により1面1面丁寧にポリッシング(研磨)をしていきます。ここまできてやっと一般的にいうダイヤモンドになります。

以上ここまで、1カラット、グレード、そして形(シェイプ)についてご説明してきました。これらについては概ねご理解いただけたかと思います。それでは、最後の価格差についてです。

Ⅳ:形による価格差

以下の価格差は、4Cの特徴を同じにして調べ、ラウンド・ブリリアントカットを100としたときにその他の形を100分率で表したものです。仮にラウンドブリリアントカットが100万円とするならば、マーキーズは77.7万円となります。このようにラウンドブリリアントカットとそれ以外のファンシーシェイプカットではだいぶ価格差があります。その分、大きめのダイヤを選ぶ選択肢もあることになります。それと見た目では、マーキーズやオーバル、ペアシェーブなどのファンシーシェイプは細長いのでラウンドブリリアントカットよりも大きくは見えます。
※ 価格差については、絶対的なものではありません。対称性のグレード、あるいは蛍光性が強いものとないもの、プロポーションの違いでも価格は変わってきますので参考程度にとどめてください。

ラウンド・ブリリアントカット

ラウンド・ブリリアントカット

100

マーキーズカット

マーキーズ・ブリリアントカット

77.7

オーバルカット

オーバル・ブリリアントカット

74.1

ペアシェーブカット

ペアシェイプ・ブリリアントカット

71.9

プリンセスカット

プリンセスカット

70.8

ハートシェイプカット

ハートシェイプ・ブリリアントカット

69.0

ラディアントカット

ラディアントカット

68.9

エメラルドカット

エメラルドカット

62.1

Ⅴ:まとめ

1カラットのダイヤモンドで評価基準となる他の3C等すべてが同じでも、形によって価格が違ってきます。カットによってキラキラと光る美しさの度合いが違い、その分人気度も異なっているからです。一番の人気は、最も理想的な美しさを醸し出すラウンド・ブリリアントカットです。購入にあたりラウンド型を選択するか、あるいはファンシーシェイプカットにして大きめのダイヤを選択することも考えられます。

またオーダーメイドで婚約指輪等を作るのに必ずしもひとつの石で作る必要はございません。ファンシーシェイプカットのダイヤと誕生石等の組合せもございます。限られた予算の範囲内で自由に発想したものが、実際の形として出来てくる。こういった思い出に残る楽しを味わえるのもオーダーメイドの醍醐味でもあります。

以上、「1カラットのダイヤモンド。同じグレードでも形状にによって価格が大きく・・・」でした。