婚約指輪(エンゲージリング)とは、男性が女性にプロポーズをするときに贈る指輪です。逆でもいいのですが。
プロポーズをする、または受けるなんてことは長い人生の中でもそうあることではありません。それはイコール、婚約指輪とて同じことで、購入してプレゼントは滅多にありません。
だからこそ「事前にいろいろと婚約指輪のデザインや種類について調べて後悔のないようしたい」
そう思われている方向けのコンテンツです。
婚約指輪の定番はソリティア
まずは婚約指輪の定番種類(デザイン)についてお伝えします。
映画やテレビドラマのシーンでよく使われていますのでご存知の方は多いと思います。下の左端画像に「ソリティア」がございます。このようにリング中央に一粒(センターストーン)のダイヤが飾られたものをソリティアと言います。
このソリティアが基本デザインですが、当然他にもございますので順番にご紹介します。
1、婚約指輪の種類(デザイン)
婚約指輪のデザイン(種類)の前振りとしてはいかにも「たくさんあります」みたいに感じられたでしょうが、実は以下の写真のように基本としては6種類だけです。
この中でメレダイヤ(おおよそ0.15カラット以下の小さいダイヤ)を使ったデザインは4種類。
メレ、パヴェ、エタニティリング、ヘイローセッティングです。エタニティリングは、センターストーンがありませんので、別デザイン(種類)。それと、ヘイローセッティングはセンターストーン全体をメレダイヤが囲んでいますので別デザインとみなしています。
ただしメレとパヴェはほとんど同じデザインです。ですので一緒の種類としてもよいかと思いますが、両者は石留技法が違うのと、パヴェにはマイクロパヴェなどの用語もありますのでそれを根拠に分けました。
- ソリティア
- メレ
- パヴェ
- エタニティリング
- スリーストーン
- ヘイローセッティング




指輪の各部分の名称
指輪の各部分の名称についての説明します。


2、ソリティアには「爪あり」と「爪なし」があります
中石(センターストーン)を何本かの爪で留めた一粒ダイヤの指輪が、ソリティアです。一般的にはこのデザインがソリティアになりますが、当社では一粒ダイヤの爪なしもソリティアとしています。
爪ありのタイプはこの立て爪でダイヤモンドが外れないように固定されています。小さな6本の爪でダイヤモンドを留める技法の事を世間一般的に「ティファニー爪」と呼んでいます。爪無しはリング自体に囲まれ固定されています。以下の画像は爪ありとなしのデザインを2種類ずつご用意しました。




3、メレの婚約指輪
メレのデザインは、「アクセントソリティア」や「サイドストーン」などとも言います。
センターストーンがあるのでソリティアと似ていますが、センターストーンの脇に小さいダイヤモンドなどが使われているタイプです。この小さいダイヤモンドを「メレダイヤ」と言います。


4、パヴェのデザイン
パヴェのデザインはメレダイヤが使われています。上でご紹介のメレのデザインも同じようにメレダイヤが使われますので似ています。
これらの違いですが、メレは、爪留めやレール留めなどの石留技法を使ったデザインです。
パヴェは石畳のようにメレダイヤを敷き詰めたパヴェ留め技法を用いたデザインを言います。小石がぎっしりと敷き詰められたデザインと言ったほうがわかりやすいでしょうか。
ちなみに「パヴェ」とはフランス語で石畳のことを「Pavé(パヴェ)」と言い、そこから用いられています。


5、エタニティリング、こちらのタイプは2種類
エタニティリングは、婚約指輪だけではなく、結婚指輪やファッションリング、ピンキーリングとしても使えます。種類としては、フルエタニティリングとハーフエタニティリングの2種類です。
リングの回り全体をグルリと途切れなくダイヤモンド等で飾られるのがフルエタニティリングです。そのおよそ半分のものがハーフエタニティリングとなります。
当社は、オーダーメイドでも特別なお値段を頂戴することなく、ハーフでもフルエタニティに見える「4分3ハーフエタニティ」を制作致しております。4分の3のデザインは、こちらでご確認いただけます。


5-1、エタニティリングの石留の主な種類
石留によってもデザインが変わってきますので、エタニティリングの石留(いしどめ)の種類についてご紹介します。主な技法として、爪留め、レール留め、フクリン留め、パヴェ留めがございます。
爪留めは、ソリティアと同じ石留法で、ひとつの石を4本の爪で止める4本爪留めがございますが、左下のエタニティリングのように、隣の石とも共有されていますので、共有爪(きょうゆうづめ)もございます。
レール留めは、電車のレールのように石を両脇から挟んでいるタイプです。
フクリン留めは、石の外周を地金の輪で覆って留める方法です。フクリン(覆輪)留めは石を留めるフレーム(枠)状の地金を、打ちタガネやヤットコ、ヘラ等で倒して石を固定します。フセ込みとも言います。パヴェ留めは、小さいな穴にメレダイヤを1個ずつ埋め込んで爪を寄せて固定させる技法です。




6、スリーストーン
スリーストーンは、センターに大き目のダイヤ(石)を配し、その両脇にダイヤモンド等が配置されているタイプです。名前のとおり、飾られている宝石は3つになります。


7、ヘイローセッティング
中央にある宝石の回りをメレダイヤが囲んだデザインが、ヘイローセッティングです。人気があるので婚約指輪でよく用いられるデザインです。


8、婚約指輪のデザインはダイヤモンドカットによっても大きく変わる
ダイヤモンドには、様々な形があります。円形、楕円形、四角形、ハート型など。
ダイヤモンド原石からカッター職人がその原石を見て無駄なく、そしてベストと思われる輝きが得られるようにカットや研磨を施してこれらの形になっています。この形状によって指輪デザインも大きく変わりますので、主なカットについてご紹介します。
※ ダイヤモンドは、同じカラット(重量)でもこれらカットによってもお値段は違ってきます。よって、同じ支払い金額でも、「小さめでも輝きを求めるダイヤ」にする、あるいは「輝きよりも大きさ」を求めることもできます。詳しくはこちらでご確認ください。

ラウンドブリリアントカット
57、または58面体から最も美しい輝きを解き放つのが特長です。そのために最も人気が高い形です。


マーキーズカット
ダイヤモンドがカラットの割に大きく見えるのが特長です。また細長いマーキーズは指を細く長く見せます。商品写真は、ソリティアのタイプにマーキーズカットのダイヤモンドを配置したものです。(スマホでご覧の方は下の画像)

ハートシェイプカット
ハートの形は愛の象徴としてとても人気があります。ホットする安心感があるからでしょう。隣の商品写真はフルエタニティリングのハートシェイプカットです。(スマホでご覧の方は下の画像)


オーバルカット
ラウンド型に近い美しい輝きを持ち、マーキーズ型と同様に指を細く長く見せます。商品写真はオーバルカットのダイヤモンドの回りにメレダイヤを配置したものです。(スマホでご覧の方は下の画像)

ペアシェィプカット
涙の形にも見えることからティアドロップとも呼ばれ、細長い形は指を細く見せます。商品写真はピンクのペアシェーブカットのダイヤモンドを配置したものです。(スマホでご覧の方は下の画像

エメラルドカット
四角い形でテーブル面が大きいのが特長です。縦と横の長さの比率は様々で独特な輝きを放ちます。商品写真はメレタイプの中央にエメラルドカットのダイヤモンドを配置したものです。(スマホでご覧の方は下の画像)

ラディアントカット
エメラルドカットと似ていますが、テーブル面などのカットが違います。深い輝きを持っているのが特長です。写真はメレタイプの中央にラディアントカットのダイヤモンドを配置したものです。(スマホでご覧の方は下の画像)
このように、ソリティアでもダイヤモンドカットによってもデザインが違ってきます。同様にメレタイプ、それ以外でもカットによってデザインが違ってきます。
9、リング形状によって指輪のデザインは変わる
リングそのものにも色々な形があり、それによってデザインも違ってきます。甲丸、平打ち、逆甲丸、ウエーブ、クロスなど、他にもたくさんあります。まずは結婚指輪の主な形状種類ご紹介します。



10、婚約指輪の形状によるデザインの違い
婚約指輪のリングデザインは、結婚指輪とほとんど同じで、甲丸、平打ち、逆甲丸、ウエーブ、クロスなどが基本です。違いと言えば、ソリティアというセンターストーンに大き目の一粒ダイヤモンドが爪留めで華やかに飾られている点にあります。









11、まとめ
以上をまとめますと、婚約指輪は主に4種類です。
- ソリティア
- メレ
- パヴェ
- エタニティリング
- スリーストーン
- ヘイローセッティング
1番のソリティアは、センターに一粒だけダイヤモンドが飾られています。
2番のメレは、センターにある大き目のダイヤモンドの両脇にメレダイヤなどがセットされています。「アクセントソリティア」や「サイドストーン」などとも言います。
3番のパヴェは、メレダイヤ石畳のようにぎっしりと敷き詰め裸られたデザインです。
4番のエタニティリングは、センターストーンはなく、リングの回りをぐるりと途切れなくダイヤモンド等が飾られています。
5番のスリーストーンはセンターに大き目のダイヤ(石)を配し両脇にダイヤ(石)が配置されているタイプです。6番のヘイローセッティングはセンターストーンの回りをぐるりとメレダイヤで囲ったデザインを言います。
以上のように、婚約指輪のデザインは、センターストーンがある・なし、爪のある・なし、メレダイヤのある・なし、石留の技法、ダイヤモンドカット、リング形状などで違っています。