今回は、エタニティリングに使われるダイヤモンドについて色々と取りあげて、ご案内致します。
エタニティリングには一般的にメレダイヤと呼ばれる、直径2~3mm前後の比較的小さいダイヤモンドを複数使用しています。たとえば、10号サイズのフルエタニティリングで1.05Ct、全30石のエタニティリングがございます。このリングには直径約2.0mmのダイヤモンドが全部で30石使用されており、1石あたりの重量は「0.035Ct」です。
同じ直径約2.0mmのダイヤモンドでサイズが15~16号になると指輪の外径が大きくなる分、ダイヤモンドは全33個必要となり合計1.155Ctになります。フルエタニティリングは、同じ直径のダイヤなら指輪サイズが大きくなればなるほど数が増える分、小さいサイズに比べて合計カラットも増えていきます。
また、メレダイヤと聞くと「くずダイヤ」を思い浮かべ質の悪いダイヤモンドを想像する方も多いかと思いますが、「メレダイヤはくずダイヤ」ではありません。どんなに小さなダイヤモンドでも、ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドに違いはなく当社エタニティではメレダイヤでも4C基準を重視した上で、更に美しいダイヤモンドを選定し買い付けを致しております。
メレダイヤにも「美しい石」、「粗悪な石」の両方があり品質の良い美しい石は数も少なく、直径を合わせながらの選定は非常にハードルが高く、私が選定した石は美しく貴重であるとご理解を頂けましたら幸いです。
ラウンドブリリアントカット
ダイヤモンドのカットや研磨にはいくつもの種類があり、その中でも比較的スタンダードな方法というのが、ラウンドブリリアントカットとよばれるものです。
ブリリアントは輝きのことで、このたくさんの切子面から光を取り込み、ダイヤモンドの中で屈折させ反射させることによって、ほかの宝石には真似のできない輝きを得るのです。
下記の図は、ラウンドブリリアントカットのファセット図です。左側はダイヤモンドを上(クラウン側)から見た図で右側は下(パビリオン側)から見た図となります。
ラウンド・ブリリアントカットの全体像の図面です。上の画像と合わせてご覧いただくと理解が深まります。
・0.035Ctの大きさとは?
先ほどの続きですが、「0.035Ct」とこの数値だけを言われても大きさまでは簡単に想像できないと思います。「Ct」カラットとは重量を表す単位で大きさではない為でブリリアントカットの目安としては、先ほどでも触れた通り「0.035Ct」は約2.0mmになります。その他のカラットについては、大きさの比較ができる下のツールをご用意しました。バーを左右に移動させればダイヤモンドの大きさが変わりますので、大きさの異なるダイヤモンドのイメージを最大5カラットまで表示して比較することができます。
・エタニティリングは鑑定書の付かないダイヤモンドが使われる??
一般的にダイヤモンドと言えば鑑定書があるとお考えになると思いますが、エタニティリングに限らず複数のダイヤモンドを使用するジュエリーのダイヤモンドには鑑定書は発行されていません。その理由には2つございます。
複数のダイヤモンドを使用したエタニティリングは1石あたりの石が小さく世界的な鑑定機関であるGIA(アメリカ宝石学会)では、ダイヤモンドは裸石の状態で0.15カラット以上を提出条件としている為に、通常エタニティリング等に使用されるダイヤモンドはこの基準以下となり鑑定を受けることができないのが一つ目の理由です。
また、国内の株式会社中央宝石研究所では、小さいダイヤモンドでも提出することができますが、ピンクダイヤモンド等の特殊な場合を除き小さなダイヤモンドに鑑定書を発行する事はありません。この様に、小さなダイヤモンドに鑑定書を発行する事は無く、鑑定書が付いたメレダイヤは流通していないのが大きな理由です。
ダイヤモンドの鑑定書は1石、1枚の鑑定書が原則で1石ずつルースの状態で鑑定を行います。仮にエタニティリングに使うダイヤモンド全石の鑑定を行うとなると全30石のエタニティリングならば、30枚の鑑定書を作成する事となり、その鑑定費用は2019年現在で25万円以上になってしまい非常に不経済です。ここまでしてエタニティリングの鑑定書を発行したいという方は、1人もいないと思います。これが2点目の理由です。
・1石あたり0.15Ct以上だと違ってきます。
複数の石を使用したエタニティリングでも、1石0.15Ct位の大きから、全石ソーティング付きのダイヤモンドで揃える事も可能となります。
ソーティングとは、鑑定機関がダイヤモンドを1石ずつ鑑定した上で発行した「簡易的な鑑定書」の様な書類で、主に業者間取引で使用されています。ダイヤモンドのカット画像やプロポーション等の細かい数値の記載はありませんが、カラットとカラー、クラリティ、カット、蛍光性、サイズなど、それぞれのグレーディングは示されており実質鑑定書と同じものでソーティングペーパーとも呼ばれます。鑑定書の作成は、このソーティングをもとに発行されます。
当社エタニティでは、ソーティングペーパー付きのダイヤモンドを使用してエタニティリングを作成された場合にはソーティングをお渡ししています。また、お客様が希望される場合には別途料金はかかりますがソーティング内容の一覧を記載した中央宝石研究所発行の鑑別書(ソーティングデータレポート付)を作成することもできます。
※鑑定書と鑑別書、ソーティングの違いについては、下記のページをご覧ください。
・エタニティリングはダイヤモンドの4Cと会社のポリシー次第で品質が異なります。
既にご案内の通り小さなダイヤモンドには鑑定をする事が無く正確な4Cで評価をする事が出来ません。当社エタニティではエタニティリングやクロスペンダント、テニスブレスレットなどに使用される鑑定書の発行ができない小さなダイヤモンドでも同じく中央宝石研究所及びGIAのグレーディング基準に基づいて厳しい選定を行っており美しいダイヤモンドの輝きをお約束致します。通常は10倍の拡大ルーペの検査規定がございますが、エタニティでは20倍ルーペを基準とし直径1mmの様な小さなダイヤモンドでも厳しい基準を設け、ルーペで1点1点確認し4C基準をもとに厳選致しております。
私は、頂いた代金の中から利益も頂いておりますが、頂いた代金の大部分をダイヤモンドや地金代の製作費に使用しています。美しくお客様にご満足頂く品物を製作するには、美しいダイヤモンドを選ぶ必要があり、美しいダイヤモンドは大変価値があり貴重、高額である事をご理解頂けましたら幸いです。価格には必ず理由がある事をご理解頂けましたら幸いです。
次に、十分な地金(プラチナ、金)を使用しているのかご質問を頂く事が多くございますので、この点につきましてもご案内をさせて頂きたいと思います。
地金の重量はダイヤモンドの形状やセッティングにより全ての製品で同じ重さになるとは限らない為に、明確な重量のご案内は致しておりませんが、私が胸を張って言える事は、着け心地を含め品物の美しさや高級感には絶対の自信がございます。十分な地金を使用し、強度や着け心地を考慮し高級感のある美しい品物をお届けさせて頂きますのでご期待を頂けましたら幸いです。
ご存じの通り、プラチナ等の地金を節約する為に中身を肉薄に制作するのが格安ジュエリーの基本です。貴金属は1g何千円もする大変貴重な金属で当然多く使用すれば販売価格も高くなってしまう為に、格安ジュエリーショップではできるだけ軽く薄く制作し安く見せる努力をしています。この様な一般的なジュエリーショップと当社ではジュエリーに対する考え方や取り組みなど全てに大きな差がございます。
・ダイヤモンドの輝きと良心的な価格へのこだわり
同じカラットで同じ美しい輝きのダイヤモンドであっても価格はショップにより様々です。それは仕入れや製造コストだけでなく、店舗運営費や広告費、人件費と言った固定費、利益に違いがあるからです。
当社においてはダイヤモンドの仕入れに特徴がありますが、それだけでなく、デザインから原型は自社制作し、ネット販売を中心として広告費などの固定費を省いているため良心的な価格で販売していると自負しております。
※海外ハイブランド品と同等の品質で制作しても価格は1/3程度です。
来店が難しい遠方の方でも安心。デザインは写真やサンプルで確認
ジュエリーは、お客様にとって大切な宝物。エタニティでは、お見積もり段階でお客様にご相談頂いた内容に基づきデザイン設計を完成イメージの写真をLINEやメールで簡単にご確認頂けます。そして、製作前の修正、変更はお客様がご納得頂けるまで何度でも行います。 ご要望をお伺いしながら写真の作成及びお見積もりをさせて頂き、品物の候補が決まりましたらサンプルをお送りさせて頂く事も可能です。
サンプルはプラスチック樹脂で製作した物になりますが、お客様のご要望に合わせてオーダーメイドで製作するものであり、大きさや雰囲気を確認する為には十分な物です。サンプルは店頭でご覧頂くサンプルと同じもので、ご自宅にいながらお好きな時間に店頭と同じサービスを受けられるとご理解を頂けましたら幸いです。ダイヤモンドに関しましては、別ページで詳しくご案内させて頂きますが、美しさには絶対の自信がございます。
遠方の為に来店頂けない方や、時間が取れなくてご来店いただけなくてもご安心ください。当社では、メール等で完成イメージをご案内しておりますので、ご自宅等でゆったりとした時間に見てイメージを膨らませることが可能です。ご希望のデザインがございましたら、写真や手書きデザイン等をお送りくださればデザインをご提案致します。
・下記フォームからお気軽にお問合せください