今回は、エタニティリングに使われるダイヤモンドについてあれこれ取りあげてみました。

さて、一般的なお値段のエタニティリングにはメレダイヤと言って、とても小さいダイヤがたくさん使われています。たとえばひと粒あたり、「0.022カラット」など小数点以下第2位などのものです。こういったメレダイヤが20個や30個使われているわけです。

たとえば実際に販売されているフルエタニティリングですが、サイズ13~16号、「ブリリアントカット・ダイヤモンド38個(0.95ct)」と商品説明に表示されているものがあります。こちらでしたら、平均して一粒あたり0.95÷38=0.025カラットです。このサイズのブリリアントカット(下のモデル図)のダイヤモンド38個が使われているエタニティとなります。

ちなみに、同じダイヤの直径でサイズが16~19号になりますと、指輪の外径が大きくなる分、ダイヤは40個必要となりますので、合計1.00カラットになります。要するにフルエタニティリングは、同じ直径のダイヤなら指輪サイズが大きくなればなるほど数が増える分、小さいサイズに比べて合計カラットも増えていきます。

ラウンドブリリアントカットとは?

ラウンド・ブリリアントカット

ラウンドブリリアントカット

合計57または58面体を持つ形をしています。最も美しい輝きを解き放つので、人気が高い形です。

下記の図は、ラウンドブリリアントカットのファセット図です。左側はダイヤモンドを上から見た図です。右側は、下から見た図です。

ラウンド・ブリリアントカットのファセット説明図

0.025カラットの大きさとは?

先ほどの続きですが、「0.025カラット」と言われてもピンときませんよね。カラットは、重量を表す単位大きさではないからです。ブリリアントカットの目安としては、1.8mm~1.9mmになります。その他のカラットについては、大きさがわかりやすいようにラウンドブリリアントカットの目安として下のツールをご用意しました。

はじめの状態では1カラットの大きさが表示されていると思いますが、バーを左右に移動させればダイヤモンドの大きさが変わります。左に移動させると小さくなります。右に移動させれば最大5カラットまで表示させることができます。

ダイヤモンドの大きさが確認できるツール

エタニティリングは鑑定書の付かないダイヤモンドが使われる

一般的なお値段のエタニティリングに使われるダイヤモンドには鑑定書が付いていません。その理由には2つあります。

ひとつ目は、エタニティリングは複数石を使用していますが、1石あたりの石が小さいのが理由です。それというのも世界的な鑑定機関であるGIA(アメリカ宝石学会)では、ダイヤモンドは裸石の状態で0.15カラット以上を提出条件としていますから、通常エタニティリングのダイヤはこの基準以下になり鑑定を受けることができません。

株式会社中央宝石研究所では、小さくても提出することができますが、エタニティリングに使うダイヤ全石受ける必要が出てきます。そうしないと意味がないからです。

たとえば全22石のエタニティリングならば22個の裸石のダイヤモンドを提出し、22枚の鑑定書を作成していただくことになります。その鑑定費用は一粒あたりで計算されますので、それだけでも15万円以上になってしまいます。その費用も結局は価格に上乗せとなりますのでエタニティリングは高額になってしまいます。それを防ぐ意味からも鑑定書なしのダイヤが使われています。これが2点目の理由です。

0.15カラット以上だと違ってきます

同じエタニティリングでも、1石0.15Ct位の大きさになりますと全石ソーティング付きで揃える事も可能となります。ソーティングとは、業者間同士で使われる鑑定機関の鑑定を受けた「簡易な鑑定書」と理解していただいてよいかと思います。ソーティングペーパーなどとも言います。下の2つの写真は、実際のエタニティリングに使われたダイヤモンドのソーティングペーパーです。

このソーティングペーパーがあるダイヤモンドを使った場合には、鑑定書ではなく鑑別書(ソーティングデータレポート付)は作成する事は可能です。※発行は有料となります。
鑑定書と鑑別書の違いについては、こちらのページをご覧ください。

※ ソーティングペーパーは、ディテール写真やプロポーション図が記載されている鑑定書とは違いますが、鑑定機関が発行したものですので、カラットや品質確認をすることはできます。

ソーティング
ダイヤモンドの数と同じ数のソーティングペーパー
ソーティング
ソーティングペーパーを拡大した写真

エタニティリングはダイヤモンドの4Cと会社のポリシー次第で品質が違ってきます

指輪の値段は、リングの料金、そこに使われる宝石の代金、それと裏石のセッティングや彫りなどのリングの加工賃、お店の利益などを合計したものになります。ハイブランドであればブランド料金といってもいいでしょうが、それが含まれてきますのでその分高くなります。

リング素材としては、プラチナや18金が一般的です。仮に1グラム5,000円としてもリング幅を多少広く、そして少し厚めに作っても数グラムの違いでは値段は大きく違いません。

値段が大きく違ってくるのは、やはりダイヤモンドなどの宝石のカラットや品質によります。
ダイヤモンドでは、カラット(重量)やカラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(形状や研磨の仕上げ)=4Cのグレード(等級)次第となってきます。カラットが大きく、グレードの高いダイヤを使っていれば、お値段は高額になります。4Cの説明はこちらのコンテンツでご確認いただけます。

エタニティリングにおいてはメレダイヤがたくさん使われています。その一粒一粒の4Cとなりますが、先に説明しましたようにエタニティリングのダイヤモンドは通常鑑定が行われていないダイヤを使っています。0.15カラット以上ではソーティングペーパーがあるとしても、それ以下ではありません。

ですから正直なところ、どのようなダイヤを使い、それをいくらで販売するのかはショップのポリシー次第となってきます。

当社エタニティ(Eternity)のダイヤモンドについてのポリシーはこちらでご確認いただけます。

まとめ

一般的なお値段のエタニティリングのダイヤモンドは、0.15カラット以下という非常に小さいダイヤがたくさん使われています。

小さいがためと、数が多いこともあり、一般的には鑑定書の付いたダイヤは使われません。鑑定費用だけでも高額になってしまうからです。

ただし一粒0.15カラット以上であればソーティングの付いたダイヤを使うことができますので、鑑別書(ソーティング付き)を発行することは可能となります。

繰り返しになりますが、エタニティリングのダイヤモンドは通常鑑定が行われていないダイヤを使っています。0.15カラット以上ではソーティングペーパーがあるとしても、それ以下ではありません。ですからどのようなダイヤを使い、それをいくらで販売するのかはショップのポリシー次第となってきます。