他人の指にキラキラと光る大きなダイヤモンド指輪を見ると目を奪われることがあります。と同時に「何カラットくらいあるのかな・・・。」「たぶん高いんでしょうね~」なんて心の中でつぶやいてしまう自分がいます。

あなたもそんなことありませんか。
でもですね・・。ダイヤモンドは、数カラットもあれば目が飛び出るほどのお値段になりますが、一般に販売されているダイヤモンドのカラットではそれだけでは一概に言えないところがあります。「どうして?」と思われた方は、引続きそのわけをご覧ください。

ダイヤモンドにはランクがあります

まず始めに知っていただきたいこと。それはダイヤモンドのカラットとは大きさではなく、重量を示している単位であること。それと、それらだけで値段が決まっていると思われている人もいますが、そうではないことです。

ダイヤモンドの価値を決定しているのは、「グレード」になります。グレードとは日本語にすれば「等級」です。

ダイヤモンドルース

例えとして「車」と比較してみましょう。
車は、同じ車種でもグレードによって色々と異なってくるのはご存知かと思います。外見は同じようでも中身は違います。エンジンでは、排気量やガソリンエンジンとターボ付エンジンなど。シートならファブリックと本革張り、シートヒーター装備が有る、無しなどです。これらは、どのグレードを選ぶかによって決まってきます。またオプション品の選択ができる、できない、ボディーカラーなども選択が限られてきたりします。

これと同じようにダイヤモンドも見た感じは同じようでもグレードで違ってきます。ただ車においては素人でも観察すれば違いが判断できますが、ダイヤモンドでは裸眼では目立つ傷でもなければその見分けがつかないところが厄介な点ではあります。そこで、誰でも見分けがつくようにGIA(アメリカ宝石学会)が評価基準として制定したのが「ダイヤモンドグレード」になります。

ダイヤモンドのグレードとは何?

ダイヤモンドのグレードといっても、ひとつの視点から見たグレードではなく、4つの視点からそれぞれでグレードが表されています。それが有名な「4C」です。この「4C」とは、カラット(carat)、カラー(color)、クラリティ(Clarity)、そして カット(cut)の4つの英語表記の頭文字を取ったものです。この4つのグレードが高く揃うほどお値段は高くなってまいります。
つまり、単純な見た目のカラット(重量)が同じダイヤモンドであっても、他の3Cの組み合わせによって値段は違ってくるのです。ですから4Cのグレードは販売する側、購入する側の両者にとって、とても大事なものになります。

どこが4Cのグレードを決めているの

このように値段に大きく関係してくるグレードは、どこの誰が4Cを決めているのでしょうか。
誰というと語弊がありますが、先ほどもご紹介しましたが、世界的には、GIA(アメリカ宝石学会)という世界最大で最も広く認められている非営利の宝石学研究・教育機関がグレード認定をしています。そのグレード認定レポートを「ダイヤモンドグレーディングレポート(鑑定書)」といいます。

ダイヤモンドグレーディングレポート
こちらのダイヤモンドグレーティングレポートは中央宝石研究所の見本です。

日本においては、中央宝石研究所がトップシェアで有名です。他に全国宝石学協会やAGTジェムラボラトリーなどもございますが、これらだけではありません。それこそたくさんあります。
知っておきたい点としては、大手検査機関と3流どころではそれぞれが統一された検査体制で行っているわけではありませんので、どこそこのグレーディングレポート(鑑定書)を他の機関に持ち込んでも同じグレードで認められるとは限らないことです。ですから鑑定書があるからといって、どこが発行している鑑定書なのか確認することも購入する上では大切なことです。

無色透明なダイヤモンドと色のついたダイヤモンドは別扱い

ダイヤモンドを想像しますと無色透明を思い浮かべると思いますが、実際には無色透明は少ないのです。ほとんどが淡い黄色か茶色が産出されています。カラーグレードでいえば無色透明の「D」が最も高いのです。グレードの詳細についてはこちらの記事または、こちらの4Cについての解説記事をご覧いただくとして、色のついたダイヤモンドは、ファンシーカラーダイヤモンドといい、これらとは別扱いになります。

「ファンシーカラーダイヤモンド」は、10,000個のダイヤモンドに1つしかありません。
主な色として、パープル、グリーン、黒、ピンク、ブルーなどと中間色もあり、それはたくさんの色があります。ファンシーカラーにもGIAレポートがありますが、先ほどご紹介のレポートとは異なり「カラーダイヤモンド・グレーディングレポート」と言います。
それでは次に実際に販売されています高価なカラーダイヤモンドの価格事例をご紹介します。

ピンクダイヤモンドリングの販売価格

下の写真は、3.29 Ctのピンクダイヤモンドリングです。価格は、なんと390,400ドル、この時点での為替では、日本円では、43,138,122円です。

両者を比較しますと、カラットは約6倍違うにしてもだいぶ差がありますね。GIAの評価では、深みがあり明瞭な色合いは、弱い色合いや淡色よりも高く評価されるからです。回りに彩られたダイヤモンドの合計カラットが不明なので何とも言えませんが、こちらの差も大きいのではないかと考えられます。

この下の写真は、ファンシーオレンジピンクダイヤモンドリング0.58 Ctです。価格はUS $5,600.00。この時点での為替では、日本円では618,785円です。

次は、グリーンイエローのファンシーカラーダイヤモンドです。4.76カラットあります。お値段は、US $70,000.00、日本円で 7,734,807円です。3.29Ctのピンクダイヤモンドと比較しますとだいぶ差があります。ピンクのほうが希少価値が高いのでこのような差が出ます。

以上ざっとではありますが、ダイヤモンドの価値基準はカラットだけでは決められていない点について説明してまいりました。まとめますと、カラットだけでなく、カラー(color)、クラリティ(Clarity)、カット(cut)の組合せで異なってくること。そして、無色透明なダイヤモンドとファンシーカラーダイヤモンドでは評価基準が別になるため、価格基準も別で違っていることをご紹介いたしました。

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