ダイヤモンドに魅了される人は後を絶ちません。その美しさは見る者の心を射て夢中にさせるキューピッドの矢のような威力を持っています。多くの権力者がダイヤモンドを求め、地球の反対側まで行きました。そして本国へ持ち帰り、精密なカットで輝きを放つ宝石になった姿に、多くの女性たちが感嘆のため息を漏らすのは昔も今も変わりません。

比類なき大きさと美しさを誇り、持ち主に禍(わざわい)をもたらすといわれた宝石はホープダイヤモンドでした。20世紀初頭、ホープを見たアメリカ人女性エヴァリン・ウォルシュ・マクリーンは石にまつわる不吉な噂に耳を貸さず「不運を招くといわれるものは、私には幸運を呼ぶの。」と言い切り、堂々とホープを手に入れました。その後のホープとエヴァリンの数奇な人生はまるでハリウッド映画のようです。

今回はおそらく世界で一番ダイヤモンドを愛したであろう女性のお話を紹介します。どんなことがあってもダイヤモンドへの情熱は止むことがなかったエヴァリンとホープダイヤモンドの真実を、ぜひ最後までお読みください。

アメリカ社交界の花形

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エヴァリンは米国コロラドで採掘業を営むアイルランド系移民トーマス・ウォルシュの娘として1886年に生まれました。トーマスは金鉱を掘り当てて大金持ちになり、一家はワシントンDCへ移り、アメリカ社交界で葉やかな生活をします。

エヴァリンは22歳でワシントンポスト紙オーナーの御曹司エドワード・マクリーンと結婚しました。ハネムーンはヨーロッパ、二人は行く先々で湯水のように金を使い、途中エヴァリンの父に送金を頼まなければならないほどの豪遊でした。

エヴァリンはパリのカルティエ本店でトルコのスルタンが持っていたという、エメラルドと92.5カラットのダイヤモンドを連ねたジュエリー「スター・オブ・ジ・イースト」を現在の300万ドル近く(3億円)で購入しました。アメリカに戻り、ヨーロッパで手に入れた素晴らしいジュエリーを身に着けてパーティに現れた彼女は、勢いづく米国の富を象徴するごとく輝いて人々の目に映ったことでしょう。

ジュエリーをこよなく愛するエヴァリンは、のちにピエール・カルティエからあの有名な「ホープダイヤモンド」を買います。ホープにはすでに呪われたダイヤモンドとして知られていましたが、カルティエもエヴァリンも呪いなど信じていませんでした。

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異国情緒という言葉は、いつも魅惑的な響きをまとっています。エヴァリンが一目見て夢中になった「スター・オブ・ジ・イースト(東の星)」、この場合ヨーロッパからみた東とは中東のことです。ピエール・カルティエは異国から渡ってきたジュエリーのどんなエピソードをエヴァリンに語って聞かせたのでしょう。

トロワキャロール(3/4ハーフエタニティ)のトップに大粒のダイヤモンドを配置し、まわりをメレダイヤで囲んだデザインは、まさに星のようなきらめきをふりまいています。イエローゴールドの輪が豪華さを引き立て、婚約指輪なら最高の贈り物になるでしょう。どのような格式のある場にも身に着けて行ける、ダイヤモンドの美しさを余すところなく表現した自信の作品です。

ホープダイヤモンドにまつわる話の真相

ホープダイヤモンドは色を帯びた45.5カラットのブルーダイヤモンドです。この石の起源はわかっていませんが、最も古くはインドのヒンドゥー寺院の神にあった神の像に埋め込まれていたという話です。

ルイ14世の使者タヴェルニエがこの石をフランスへ持ち帰り、ルイ14世は異国情緒の漂う美しいブルーダイヤをとても愛したと言われています。ルイ14世は狩猟の時に負った怪我がもとの壊疽で命を落とし、その後この石はルイ16世王妃マリー・アントワネットのものになります。誰もが知っているようにマリー・アントワネットはフランス革命でギロチンに処され、タヴェルニエはというと追放先で野犬に食い殺されたと伝えられてています。

フランス革命後、行方がわからなかったブルーダイヤですが、半世紀経てロンドンの宝石コレクター、ヘンリー・ホープが持ち主になっています。この時にホープが自らの名前をつけて「ホープダイヤモンド」としました。ヘンリーには跡継ぎがなく3人の甥がダイヤモンドをめぐって争うことになります。ホープダイヤモンドは1901年に破産の憂き目でホープ家当主から売りに出され、ニューヨークへ渡って宝石商セリム・ハビブに買われました。ハビブは蒸気船ラ・セーヌ号の沈没事故で亡くなる直前にパリでホープを売っており、そこからカルティエのもとへ行きつきました。

次々と持ち主に不幸をもたらすのですっかり「呪われたダイヤモンド」と有名になったホープですが、真相はどうなのでしょう?ヒンドゥー寺院の神の像に埋め込まれていたというのは、どうもピエール・カルティエの脚色という疑いがあり、ホープをフランスに持ち込んだタヴェルニエは野犬に食われて死んではおらず、モスクワで84歳まで生きていました。またマリー・アントワネットがホープを身に着けていた記録・文献はどこにもありません。ヘンリー・ホープも特に災難に遭うことなく、天寿をまっとうしています。

数百年にわたり受け継がれてきたジュエリーならば不幸な話も少なからずあってもおかしくないですし、権力者の手にあれば事件に巻き込まれる確率も高くなります。ホープダイヤモンドにまつわる呪われた話は、それも人々がジュエリーに想いをはせた浪漫(ロマン)といえるかも知れません。

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エヴァリン・マクリーンの生涯

ホープダイヤモンドの持ち主になったエヴァリンは、ことあるごとにいわくつきジュエリーを身に着けてパーティに現れました。実はエヴァリンこそ、歴代のホープの持ち主の中で最も多くの不幸に遭ったといっていい人物でした。

ホープの購入に強く反対していた夫の母エミリーが購入の翌年に亡くなります。それから数年後、エヴァリンの長男が自動車にはねられて死亡、この時ばかりはさすがのエヴァリンも「私の家族全員が悪魔の石を身に着けていたかと思うような悲劇だった」と言っています。

長男を失ったショックで夫エドワードは酒に溺れるようになり、娘が生まれてから間もなく二人は別居しています。エドワードは親から引き継いだワシントンポスト社を破産させてしまい、最後は精神を病んでサナトリウムで亡くなりました。エドワードとエヴァリンは離婚していなかったため、夫が残した多額の借金を彼女が背負うことになります。この時、エヴァリンは返済金をつくるためホープを売りに出しました。

その後、経済的に回復したエヴァリンはホープを買い戻しています。そしてその数年後、アメリカ上院議員の妻となっていた娘が睡眠薬の過剰摂取が原因で亡くなるという事故が起こり、エヴァリン自身も翌年に肺炎を患って61年の生涯を閉じました。

これだけの不幸に見舞われてもエヴァリンは最後までホープを手放すことはせず、彼女は孫の将来を考えて自分が亡くなってから20年間はこのダイヤモンドを売却しないよう遺言を残しています。結局、ホープはその後ニューヨークの宝石商ハリー・ウィンストンに売却され、1958年にウィンストンは「呪われたダイヤモンド」をスミソニアン協会に寄贈しました。ホープダイヤモンドはスミソニアン博物館で今日その姿を見ることができます。

参照:ラシェル・ベルグスタイン著「ダイヤモンドの語られざる歴史」

豪華さを誇るフルパヴェエタニティリングは、ダイヤモンドの輝きが凝縮されたジュエリーです。パヴェとはフランス語で「敷きつめる」という意味、選び抜いた最高級「Fカラー / VS1 / Excellent(Heart & Cupid™) 相当のメレダイヤを敷きつめ、華麗なリングを制作しました。

どの角度からも輝きを放つ最高級のジュエリー、見た目だけでなく着け心地も楽しんでいただけるデザインになっています。リング台はプラチナの他にイエローゴールド、ピンクゴールドとお好みに合わせてご用意できます。ダイヤモンドをなにより愛する方におすすめのリングです。

ダイヤモンドLOVE宣言

今から100年以上も前、多くの人が忌み嫌ったダイヤモンドを生涯かけて愛したエヴァリン・マクリーン、ここまで断固とした姿勢を貫かれると逆にその強靭さに敬意すらおぼえるから不思議です。エヴァリンは自分に起こった不幸をダイヤモンドのせいにはしませんでした。弱気になったこともありましたが、人生の出来事はみな自分の責任として受けとめているのです。回想録で彼女は述べています。

 “It is no use to anyone to chide me for loving jewels. I cannot help it if I have a passion for them. They make me feel comfortable, and even happy.”

「私がジュエリーを愛するのをとがめる人がいても無意味なことよ。ジュエリーへの情熱は、私にはどうにも止められないの。ジュエリーは私を心地よく、幸せにすらしてくれるのですもの。」

一般の者にとってホープダイヤモンドのようなジュエリーは縁のないものですが、ダイヤモンドを愛する気持ちはエヴァリンのように素直に表現してもいいのではないでしょうか。どんな時も人生に責任をもって自分の足で歩んでいく女性は最高に輝いています。ダイヤモンドをこよなく愛する貴女を幸せな気持ちにするリングをエタニティが提供できれば、これ以上の光栄はありません。