商品を買って後悔することは多かれ少なかれ誰にでも経験があることでしょう。
でも結婚指輪や婚約指輪でとなると値段もさることながら何度も買い替えるものではありません。そのため慎重に選んで購入されるはずで、後悔はさほどなさそうな感じをお持ちかと思います。
ところがそうでもなくて、ネット上ではたくさんの人が後悔している点についてブログやSNS等に書き込んでいます。その中でも最悪な後悔は、品質の悪い結婚指輪や婚約指輪を買ってしまったものです。
そこ当記事では、粗悪な商品を買って後悔しないようにエタニティリングに絞ってどのようなポイントを確認すればよいのか取りあげてみました。
買って後悔してしまうエタニティリングとは?
1、リングの作りが悪い
まず、エタニティリングの構造から見てみましょう。
隣の画像はリングを立てて、上から見た爪留めのフルエタニティリングです。
画像を見ての通り、エタニティリングは構造上、石の数が多いためリングとの接触面が少ないです。そのため粗悪な作りでは、爪が変形して緩んでしまい石が落ちやすいのです。石がきれいに整列しているから美しいのに、ひとつでも無くなってしまっては前歯が欠けてしまったように逆にみすぼらしくなり、恥ずかしくて着けていられません。
爪の部分の良し悪しは見分けることは難しいですが、デザインとは関係なく爪の金属が薄くてただ曲げられているようなものは敬遠されたほうがよいです。爪もしっかりと厚さがあり、ダイヤモンドを包み込むような爪であれば問題ありません。
この点は経験もありますので、できることならいくつかのショップのエタニティリングを比べてしっかりしたリングのものを選びましょう。また、値段の安さに釣られず信頼のおけるショップで購入することが大切です。
2、リング肉厚が薄い
下のリング内側の穴を点線で円く囲んでいる写真の穴に注目してください。このリングの穴の回りは適切な幅が残っています。粗悪な作りのリングでは、この部分の回りは面積が少なく華奢な作りをしています。
※ リング内側の穴を小さくして、回りの面積があるように見せかけている商品もあります。


上の写真は、石を着けていない状態のリングです。左側のリングの穴の回りは肉厚ですが、右側は薄いのがお分かりいただけるかと思います。右は左に比べて薄くて強度がないため変形しやすいことは間違いありません。
3、ダイヤモンドの品質で後悔
エタニティリングに限らずダイヤモンド指輪の価値はダイヤモンド次第です。そのダイヤモンドの品質が悪ければ安い値段で販売されるのが当然です。ところが、粗悪なダイヤでありながら、品質の良いダイヤと見せかけて販売し利益を得ているショップもちらほら見かけます。
中でも多いのが、ホームページ上に「鑑別書」の写真を大きく掲載。そしてクラリティやカットグレード、ハートアンドキューピッドなどを堂々と打ち出しての販売手法です。
鑑別書は、GIAや中央宝石研究所の一流鑑定機関であれば問題ありませんが、三流どころでは、まったく信用できません。一流どころではあり得ない甘い鑑定がなされているからです。この点をほとんどの消費者は知りませんので、鑑別書付きとして巧みに利用して宣伝しています。事例記事はこちら
「購入後の後悔」
これらエタニティリングを購入した時点では、他のものと比べていませんので、値段もそこそこでダイヤがきれい、良い買い物だっと喜びます。
しかし、月日を重ねてきますとリングの作りが華奢だったり、ダイヤを留める作りが雑だったりして、ダイヤが取れたりします。またパーティーなど人が集まるところで、「他人のエタニティリングを見て輝きの違いから恥ずかしくなり、そっと隠してしまった」と購入したことを後悔していると打ち明けてくれたお客様もいらっしゃいます。
エタニティリングは小さいダイヤがたくさん使われています。このような小さいダイヤをメレダイヤと言いますが、鑑定は一粒一粒行われるため、鑑定を取るとなるとそれだけで十万円以上もの費用がかかってしまいます。そのためフルエタニティにしてもハーフエタニティにしても0.15カラット以下のダイヤモンドは鑑定書が付いていないのが一般的です。合わせてダイヤモンドには、鑑定書(ダイヤモンドグレーディングレポート)と鑑別書の2種類があることを知っておきましょう。鑑定書と鑑別書の違いについてはこちらの記事をご覧ください。
以上、「粗悪なエタニティリングで後悔しないために知っておきたいこと」でした。
オーダーメイドの指輪・ハーフエタニティリング

