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ダイヤモンドには様々な形状のカットがありますが、最も有名で人気のある58面体(キューレット面を除くと57面体)の「ラウンドブリリアントカット」は、1919年にベルギーの宝石職人・マルセル・トルコフスキーが、ダイヤモンドに入る光を最も効率よく光学的に反射させる形と角度を計算して考え出されました。 「ラウンドブリリアントカット」はカットの評価基準が決められている唯一のカット形状です。ダイヤモンドのカットグレードとはファセット(カット面)や角度がどのように研磨されたのか、ダイヤモンドと光がいかに相互作用するかを評価するものです。
ラウンド・ブリリアントカットのダイヤモンドの輝きや煌めきを決定づける一番大切な要素は「カット」です。カットは主にプロポーションとフィニッシュ(ポリッシュ 研磨状態とシンメトリー 対称性)で構成され、このプロポーションとフィニッシュが優れていると、ダイヤモンドから光が放たれいるような輝きや煌めきが生まれます。では、最大限輝きが美くなるプロポーションとは、どのようなプロポーションを理想としているのでしょうか。それが、下図の数値です。
4Cの中で、このカットだけが人間の手によるもので、その良し悪しがダイヤモンドの輝きに影響します。 グレーディングレポートでは、プロポーション(形)とフィニッシュ(仕上げ)を基に総合的に決定され、その総合評価は以下の5段階に等級付けされます。ダイヤの輝きを最も発揮するのはラウンドブリリアントカットとされ、その他のカットはファンシーカットと分類されています。ラウンドブリリアントカットには、最も理想的とされるカットバランスが定められており、それを基準とし、減点法により5段階に評価されます。
1.EXCELLENT(エクセレント) 2.VERY GOOD(ベリーグッド) 3.GOOD(グッド)4.FAIR(フェアー) 5.POOR(プアー)
カットの基本は光の反射であり、その光を最も効率よく反射するのが「Excellent」です。正面から入って来た光が反射して目に届く。その反射の光をダイヤモンドの輝きと人間の目は認識します。光の反射の効率が悪くなれば正面からの光を正面でなく多方向へ反射してしまう為に、反射した光が目に届かずに輝きが鈍く感じる事となります。正面からの光を正面へ反射し返す、これがカットと輝きの関係であり基本です。この様にExcellentはVery Goodと比べ、光学的にも優れておりカットの差は輝きの差と思って頂いても過言ではありません。
何故、カットの差で輝きが変わるのかを解り易く例えてご説明すると、仮にダイヤモンド正面に入る光線(光の数)が1000本あるとします。その光線をダイヤモンド内で反射し正面へ返す数が「Excellent」は999本返して目に届くとします。それに対し「Very Good」は900本、「Good」は800本、「Good以下は」600本となります。
では、この反射しなかった残りの光線はどこへ行ってしまうのか?と思われると思いますが、無くなる訳ではなく視野の外に反射している為に、目に光として届かないだけで多方向へ反射しています。この様に、プロポーションがよくないと、ダイヤモンドに差し込んだ光は戻ってこずに、直下やパビリオン側などに抜けてしまいます。抜けてしまう分輝きが失われてしまうため、理想のプロポーションのダイヤモンドとは輝きが大きく違ってしまいます。
※ご注意※ この反射する光線本数は当社の主観であり明確な数値ではありません。あくまでも解り易く説明する為の数値となりますので、おおよそと捉えて頂けます様にお願い致します。