ラウンド・ブリリアントカットを施されたダイヤモンドで「トリプルエクセレント」というハイグレードなダイヤモンド。しかも1カラットもあれば、かなり高価なお品物になります。

そしてさらにその上に、「ハート&キューピッド」の冠が付いたダイヤモンドとなれば、「トリプルエクセレント・ハート&キューピッドダイヤモンド」という名称になり、さらに高価になります。では、どのようなダイヤモンドをトリプルエクセレント・ハートアンドキューピッドのダイヤモンドと呼ぶのかについてご案内します。

こちらが、キラキラで最高に美しい「Dカラー」、「VVS1」、カットはエクセレント。さらにハート&キューピッド認定の最高級の1カラットダイヤモンドです。

トリプルエクセレント・ハートアンドキューピッドのダイヤモンド
トリプルエクセレント・ハートアンドキューピッドのダイヤモンド

トリプルエクセレントとは?

トリプルエクセレントとは、以下の3つすべてがエクセレント(優秀)と評価されたダイヤモンドです。

  1. カットの総合評価(ダイヤモンドのプロポーション)
  2. ポリッシュ(表面の研磨仕上げ状態)
  3. シンメトリー(左右の対称性)

以下詳しく見てみましょう。

プロポーションとは?それがあまりよろしくない扁平や深い形だとどうなる?

ラウンド・ブリリアントカットを施されたダイヤモンドのプロポーションとは、全体の寸法に対してのテーブル面(テーブル径%)や全体の深さ(%)、クラウン角度、パビリオン角度などはどうなっているのかなどを示した図を言います。下の図でご確認ください。

プロポーションの良いダイヤモンドというのは、上(テーブル面)からさし込んだ光それぞれが内部で反射して戻ってきます。その戻りがあるため美しく輝いて見えます。プロポーションがよろしくないと、多くの光は戻ってこず、パビリオン側から直下に漏れてしまったり、斜めに漏れたりします。その分の戻りがないため輝きが弱くなり美しいと感じないのです。

扁平なプロポーションのダイヤモンドは、輝きが少なく照り返しのないものになりますし、逆に厚みのある(深い)プロポーションでは、光の反射が弱くなり暗く感じられます。

プロポーションの違いによる光の反射具合

このようにプロポーションは、輝きと密接に関係してきますので、この良し悪しがカットグレードを左右します。ではどのようなプロポーションが良いのでしょうか。それが下に示した「理想のプロポーション」になります。

ラウンド・ブリリアントカットの理想のプロポーション

ラウンド・ブリリアントカットにおいて、最大限美しく輝かせるのが下のプロポーションです。
※米国宝石学会(GIA)では、理想のプロポーションとの誤差が5%以内であれば、理想のダイヤモンドとされています。

ダイヤモンドの理想のプロポーション(ラウンド・ブリリアントカット)

プロポーションは、ダイヤモンドグレーディングレポート(鑑定書)に下の画像のように示されています。

ダイヤモンドグレーディングレポートに示されたプロポーション図

シンメトリーの等級について

繰り返しになりますが、トリプルエクセレントは、シンメトリーもエクセレントである必要があります。では、シンメトリーのエクセレントとはどのような特徴があり、他にどのような等級があるのでしょうか。

  • Excellent (優秀):10 倍拡大でシンメトリー特徴が認められないものから、発見が困難な僅かなシンメトリー特徴がある。
  • Very Good (優良):10 倍拡大で軽度なシンメトリー特徴がある。
  • Good (良好):10 倍拡大で明瞭なシンメトリー特徴がある。肉眼で見て全体の外観に影響を及ぼしているかもしれない。
  • Fair (可):10 倍拡大で顕著なシンメトリー特徴がある。肉眼で見て、全体の外観にしばしば影響を及ぼしている。
  • Poor:(不可):10 倍拡大で非常に顕著なシンメトリー特徴がある。肉眼で見て全体の外観にあきらかに影響を及ぼしている

シンメトリーはどこの部分を見て評価しているのでしょうか

それでは、シンメトリーは、どういった部分を検査して評価しているのでしょうか。

  • アウト オブ ラウンド ガードル(OR):ガードルの輪郭が丸みにかけ正円に見えない特徴で、円周の一部が平たくなっていることもある。
  • テーブル オフセンター(T/oc):テーブルがクラウンの中心部に位置していない。
  • テーブル オフセンター(T/oc):テーブルがクラウンの中心部に位置していない。
  • キューレット オフセンター(C/oc):中心からずれたキューレット。
  • テーブル/キューレット アライメント(T/C):テーブル/キューレット アライメテーブルとキューレットが正しい位置から互いに反対方向に移動している。
  • ウェービー ガードル(WG):ガードル面が平面的でなく波打っている。
  • テーブル&ガードル ノット パラレル(T/G):テーブ面とガードル面が平行でない特徴。傾斜したテーブルとも表記される。
  • ガードル厚さのばらつき(GTV):ラウンド ブリリアントにおいてクラウン部とパビリオン部の間の厚さにばらつきが認められる
  • クラウン角度のばらつき(CV):ラウンド ブリリアントの 8 つのクラウン角度間にばらつきが認められる特徴。主として T/oc と関係する。
  • パビリオン角度のばらつき(CV):ラウンド ブリリアントの 8 つのパビリオン角度間にばらつきが認められる特徴。主として T/oc と関係する。
  • ミッシング ファセット(MF):あるべきところにファットが刻まれず、欠如している。
  • エキストラ ファセット(EF):カッティングスタイル上必要とされていないファセットのことで、主にガードル近辺に見られる。クラリティー グレードの IF グレ
    ード決定に関与した場合を除き、シンメトリーの項目で考慮する。
  • 正八角形でないテーブル(T/oct):各辺の長さが不等長で、キューレットをはさんで向かい合って
    いる辺が平行ではない形の崩れた八角形。その結果、スターやベゼル ファセットの形状も崩れてくる。
  • 形状の崩れたファセット(Fac):適切な形ではないファセットあるいは同種のファセット同士が合同ではない特徴を指す。
  • ノン ポインティング(Ptg):先端が一点に集まっていない「オープンファセット」と呼ばれる特徴や、しかるべき位置に先端が到達していないファセットのこと。
  • クラウン ファセットとパビリオン ファセットの配列ずれ(Aln):取引では「ツイスト」と呼ばれる特徴で、クラウンとパビリオンのファセットがお互いに向かいあっているべきなのだが、ベゼル ファセットの下端の尖った点とパビリオンメインの上端の尖った点やアッパー ガードル ファセット稜線のロワー ガードル稜線が対向していない特徴を指す。

「情報提供:一般社団法人 宝石鑑別団体協議会・ダイヤモンド グレーディング ルール」

シンメトリーが整っていないダイヤモンドは輝きがどうなるの?

では、シンメトリーが整っていないブリリアントカットのダイヤモンドの輝き具合はどう見えるのでしょうか。

シンメトリー(左右の対称性)が整っていないダイヤモンドは、見る角度によって輝きが異なって見えます。上(テーブル面)から入った光がそのまま下に抜けてしまう、あるいはパビリオン側の斜めに抜けてしまったり反射が一定でないなどまばらになるからです。

シンメトリーのよくないダイヤモンドの光の分散例

ハート&キューピッドとは

ハートアンドキューピッド

プロポーションは数値化されていますが、シンメトリーの評価は数値化されていません。そこでダイヤモンドからの光の反射像の調べから発展させたのが、画像を用いたハート&キューピッド(中央宝石研究所)になります。整合性がとれたハート&キューピッドが見られれば対称性の高いダイヤモンドと判断できます。
※ハート&キューピッドはエクセレント評価でなくても観察できますが、中央宝石研究所による独自の認定基準があり、それに合格しないと認定されません。
※GIA(米国宝石学会)においては、ハート&キューピッドの判別は行われていません。

上のお写真がハート&キューピッドです。特殊なスコープでダイヤモンドを下側(パビリオン側)からのぞくと左側の「ハートマーク」が見えます。右側のキューピッド(矢型)は上から(クラウン側)のぞくと見えます。ハート&キューピッドの詳細についてはこちらでご確認いただけます。

まとめ

まとめますと、プロポーション、研磨状態、シンメトリー、すべてエクセレント評価となっているのがトリプルエクセレントであり、さらにハート&キューピッドと認定されていれば、トリプルエクセレントよりもさらにお値段的にも上になる「トリプルエクセレント・ハート&キューピッド」になります。つまり最上級のダイヤモンドとなり、キラキラの輝きを持ったダイヤモンドということです。

シンメトリー自体の等級評価は、最高がエクセレントであり、Very Good (優良)、Good (良好)、Fair (可)、Poor:(不可)の順となっています。

ハート&キューピッドは、中央宝石研究所が光の反射象を調べる方法から、それを画像で示すことでシンメトリーが整っているかの確認ができるように考案したものです。特殊な機器でプロポーションやシンメトリーが整ったラウンド・ブリリアントカットダイヤモンドを見たときに整合性がとれたハートマークとキューピッドを確認することができます。

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